主に学生時代初期に学ばれた【解剖生理学】の内容となります。
これを機会に、余力がある方は復習もかねて考えてみてください。
1)呼吸のメカニズムについて
自発呼吸と人工呼吸の生理学的な違いと機序、人工呼吸の弊害を考えてみてください。
BLSでも、1回に1秒かけて人工呼吸を行うことや、傷病者の胸部が上がるのに十分な量だけ空気を吹き込むことについて述べられていました。
余力があれば、過換気が良くない理由と送気量が少なくても良い理由についても考えてみてください。
2)異常呼吸音(副雑音)について
呼吸のどのタイミングで異常音が聞こえるか?(吸気/呼気)
連続性か断続性か?
音の性質(高い/低い)
などにより、どこに障害があるのかをある程度予測することが可能です。
そこで、一般的に上気道閉塞では吸気時に、下気道閉塞では呼気時に喘鳴が聞こえると言われていますが、その理由を簡単に説明できますか?
3)呻吟について
テキスト50ページ上部に「呻吟(しんぎん)は肺組織疾患による重篤な呼吸障害の徴候である」と記載があります。
その下の「詳細と高度な情報」に説明が載っていますが、どうして肺組織疾患の子は【呻吟】をするのでしょうか?
健康な子供は、通常呻吟をしませんが、肺組織疾患(ここでは肺炎としましょう)の子は呻吟がよく観察されます。
肺炎の病態、肺に炎症が起きると肺胞はどのような状態になっているのかを予測し、考えてみてください。